[Flutter/dart]画像の中心から外れた部分を切り抜く
概要
Flutterで画像を円形に切り抜く場合、CircleAvatorを使うかと思います。
CircleAvatorは画像全体が入るように円の半径と中心を決めますが、違う方法で切り抜きたい場合もあります。
例えば、人の写真を切り抜く場合、全身が入るように縮小するよりも、顔の部分だけを切り抜く方が見やすいですよね。
そこで、今回は、このように画像の中心から外れた部分を切り抜く方法を紹介します。
Widget _myImg(){
return CircleAvatar(
child: Image.asset('image/person.png',),
backgroundColor: Colors.transparent,
radius: 50,
);
}
@override
Widget build(BuildContext context) {
return Scaffold(
appBar: AppBar(),
body: Column(
children: [
const SizedBox(height: 32,),
Center(
child: _myImg()
)
],
),
);
}

方法
ClipOvalを用います。
ClipOvalでは、切り抜く位置や大きさを自由に決められます。
まずは、CustomClipperを継承したクラス(ここではMyClipperとします)を作成します。
class MyClipper extends CustomClipper<Rect>{
MyClipper();
@override
Rect getClip(Size size) {
return Rect.fromCircle(
center: Offset(size.width/2, size.width/2),
radius: size.width/2
);
}
@override
bool shouldReclip(covariant CustomClipper<Rect> oldClipper) {
return false;
}
}
CustomClipperを継承する時は、getClip()とshouldReclip()を実装する必要があります。
shouldReclip()は再度切り抜く必要があるかを指定します。ここでは常にfalseとしておきま
す。
getClip()が切り抜き方法を指定するメソッドです。引数sizeが元画像のサイズで、このメソッドの返り値で画像が切り抜かれます。
今回は縦長長方形の画像を、左辺、右辺、上辺と内接する円で切り抜くので、上記のような返り値になります。
次に、MyClipperのインスタンスをClipOvalのclipperプロパティに指定します。
これで、画像が切り抜かれます。
Widget _myImg(){
return ClipOval(
clipper: MyClipper(),
child: Image.asset('image/person.png',),
);
}

最後に
getClipで切り抜き範囲を決めるところが一番肝心なところです。内接円ぐらいならばそれほど苦労せず実装できるかと思います。
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